算命学を仕事にするには…

前回のブログでご説明した通り、算命学の知識を活用してのビジネス展開を考える際に必要なことは、仕事の方法、顧客対象、そして、内容の充実です。

算命学を仕事にする方法

算命学を学んだ方々が、仕事へと活用される時に考えられる職種は、鑑定士(カウンセラー・占い師)・セミナー講師(インストラクター)・従来の仕事とのドッキングの3パターンかと思います。

今から50年前、ご宗家がご指導されていた時代、算命学を仕事にした方は修了者の1割程、その内女性の100%は占い師、男性の場合、鑑定士とセミナー講師に分かれていたとのことです。

セレブな女性の教養講座としての算命学

他の90%の修了者は、女性が多い事もあり、教養として終わったそうです。当時非常に高額な算命学講座を5年以上受講された方は、清水先生曰く、セレブな女性だったのだそうです。そういう意味ではセレブな女性の教養としての位置づけになります。

修了者になるには最低5年間の研鑽が必要で、修了者まで至る事が出来る人は入門者の1割程度とのことでしたので、仕事へと結びつける事は大変難儀な業界です。

しかも、受講生の1割程度しか男性ではなかった為、清水南穂先生のように現在も現役でご指導される男性指導者は数名しかいらっしゃらない事も頷けます。

算命学は、最低5年の年月が必要か?

仕事にするには最低5年の年月が必要である…というのが業界の常識となっていますが、それは全ての技法を暗記し、その結果を頭で算出する場合であり、IT化が進んでいる現在、少し時代錯誤のようにも感じます。

その証拠に世間には数多くの《占いアプリ》が出ています。

生年月日を入力するタイプのものは、算命学の技法を用いているものも多く、結構当たっているなと思うのが実感です。

あのレベルの言葉を果たして5年間勉強した習得者が一瞬の内に口から出るかというと、逆に厳しいのではないかとも思うのです。

元々、算命学は代数理論で構築されているため、アルゴリズム化しやすいのです。天理の理とはそういう意味で、誰がやってもきちんと計算さえすれば、的確な答えが出るのです。

ITが出来ない事は何かというと、相手の話を聞いて、心をケアすることでしょう。

そう考えると、算命学というデータベースを用いながら対面し、相手の悩みの目的を明確化しアドバイスするというのが人間の役割と、役割分担を明確にすることで、データベースを活用したカウンセラーという新しい職種が誕生すると思うのです。

一般社団法人数理暦学協会は、そのような人材育成に尽力しております。

鑑定か?セミナー講師か?

算命学をビジネス展開される際、鑑定しながら教えたいという方がいらっしゃいます。気持は良く分かりますが、ほとんどの場合どっちつかずで、結局どちらにも自信が持てずに終わっている方が多いようです。

私のように18年間、毎日欠かさず勉強している人間は、100%自信を持って教えることも、鑑定することも出来ますが、若葉マークの方はどちらかに絞られることをお勧めします。

理由は、セミナー講師のプロと、カウンセリングのプロとでは、使用する知識と解釈法が大きく違うからです。セミナー講師は丙火的伝達能力、カウンセラーは、丁火的伝達能力と言った方が皆様には分かりますよね。どちらも、丙火は乙木的質が必要となり、丁火は甲木的質が必要となります。

二兎追う者一兎をもえず…

ちなみにこの言葉は、中国故事ではなく、ローマの諺からの転用、昔から洋の東西関係なく想う所は同じようです。

次回は、この両者の利点と必要な事を考察してみたいと思います。

 

 

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