前回のブログ《算命学を仕事にする方法》では、初心者が鑑定士とセミナー講師の両方をがんばろう!と目標にするのは、どちらつかずになりやすいから推奨しないというお話しをしました。
算命学を仕事にする!というと、鑑定士・占い師・カウンセラーが一般的なようなので、今回は、鑑定士になるにはどうすれば良いのか、という観点から考察してみたいと思います。
尚、当協会は、算命学を学ばれた方々と意見交換をしながら、業界を発展させていくこと、高尾義政ご宗家と清水南穂先生の教えを正しく次世代に継承することをミッションとしています。
皆様のご意見・ご投稿大歓迎ですので是非宜しくお願い致します。
鑑定師か鑑定士か
鑑定師か鑑定士かどちらを名刺に書いたら良いかというご質問を受けることがあります。
師というと、医師・牧師・美容師という言葉があります。
師匠や《師の教え》とも言いますので、学問・技芸を教授する先生・その道の専門家の総称のようです。
一方、士は、弁護士・税理士・学士などであるようです。
これについては、Yahooの知恵袋にとても分かりやすい説明がありましたので、ご参照下さい。
その中で、士は、「才能をもって官に使える者」
師は、人の集団を導く者」あるいは「教え導く者」という記載がありました。
算命学は、古代中国より続く推命学の知識を有する家系に生まれたか、師匠より伝承された学士、呉仁和師が第2次世界大戦後、中国共産党政権の樹立と共に長崎に亡命、その長崎で呉仁和師より知識の伝承を受けた高尾義政氏により日本に紹介されたという北方算命学と、同じくその知識を有する学士が台湾に亡命し、台湾にてその知識の伝承を受けた西川満氏により伝えられたという南方算命学の2経路があります。
推命学そのものは王朝に仕えた官僚(学士)により継承された知識であるため、鑑定士の方が個人的には好きな言葉ですが、陰陽師は師になりますので、鑑定師と書かれる方を好む方も多いようです。
いずれにしても、これは個人の考え方に基づくものであり、規定はありません。
算命学の資格制度
算命学は国家資格ではない。ということは、任意団体による許可制の資格に過ぎません。
家元制のような仕組みで教えている所もあるようですが、家元制についてWikiで一度みてみましょう。
それによると、世襲による流儀の芸事に関する規範性・正統性を求め、流儀の同一性を保持することとあります。
算命学は、故高尾義政博士が編纂された学問であり、博士ご存命中から、その門下生方はご宗家とお呼びしていらっしゃいました。
ご宗家という名称そのものは家元制的な名称でありますが、残念ながら高尾先生にはお子様がいらっしゃらず、また、お弟子様の中で正式にその知識の伝承を継承された方はいらっしゃいません。
清水南穂先生のみがご宗家より正式にお名前の拝命を戴きましたが、それ以外にご宗家が認証された方はいらっしゃいませんので、家元制は成立しないと思います。48歳で突然のご逝去でしたので、残念ながら致し方ない状況だったのだと思うのです。
故に、この業界は、各任意団体校による免許皆伝の許可を得ての開業となります。
逆に言えば、許可を得なくても、看板を掲げる事は可能になります。
算命学開業の届出
管轄する役所はないため、役所関係は税金の申告のみになります。
つまり、誰でも《算命学鑑定士》又は《算命学鑑定師》と名乗ることは可能です。今の場合、名刺とHPなどを作れば、開業は可能です。
問題はそこからです。
素人と玄人 玄人=Professionalとしたら、プロとは何かここが非常に難しく、その覚悟なく始められると、一過性に終わります。
その前に、何のプロになるのか。
占い師になるか、鑑定士になるか、カウンセラーになるか、少し明確に考えてみましょう。
これは次のブログで皆様と共に考えていきたいと思います。
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