戌亥天中殺 高次元解釈法

本日のセミナーにおいて、戌亥天中殺についてのご質問を戴いたので、ここでまとめておきます。

皆様ご存知の通り、2018年2月4日~2020年2月3日までの2年間、戌亥天中殺が始まりました。

算命学をご存知の方に発信していくブログなので、少し難しい書き方をしてしまいましたが、理論をしっかりと把握して戴けたらと思います。

天中殺について

天中殺を時空間理論にみならず、思考傾斜理論に用いるのは、算命学の特徴です。6つの天中殺はそれぞれの方位が欠落しているため、その逆の考え方に偏るというのが、思考傾斜理論です。

立体五行説

天中殺で使用するのは、平面五行説ではなく、立体五行説理論です。
東西南北中央というのが、平面五行説であり、平面五行説には相剋関係が成立しますが、立体五行説は、方向の理論が中心で、天の気は東から南へ、南から西へと動くと考えはありますが、平面五行説の相剋理論は存在しません。

元々皇帝を国の中心に置き、東西南北の四方向の神の代弁者として国を治めるという考え方から来ています。神を天頂とし、王を中央とし、その王の足元に東西南北があるという捉え方です。

 

戌亥天中殺所有者が経営者になる場合

戌亥天中殺の戌亥の方位とは、皇帝の座する中央という意味があります。
その座が天中殺ということは、空間がないため、虚であるという意味です。

皇帝は神の代弁者として、東西南北の四方向を治める人ということは、政治家なので、現実的な対処をする能力が必要となります。しかし、中央虚ということは、そうした考え方が出来ない人(現実的思考が虚)という意味になるのです。

現実的に考えられない人はどういう考え方をするかというと、逆の精神的な考え方、儲けよりロマンや理想、人間関係の煩わしさより、美しい芸術の世界へと考え方が偏ります。

さて、そのような戌亥天中殺の人が経営者になると、どうなるでしょう?

会社の現実的経営を行うセンスはないため、人事や経理など現実的な事は人に任せ、クリエイティブな事業の推進や商品開発、広報、企業理念を伝える役割や社員の文化交流を推進するなどを得意とする社長の姿を理想とします。

戌亥天中殺の人の能力を開発する方法

六十干支の分類には、十干を中心とした分類の地支方位と、十二支を中心とした天干方位という2種類があります。

天中殺理論では、地支方位を用います。

日干が甲子から始まる10干支が戌亥天中殺グループです。

つまり、甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉の十の日干は戌亥天中殺であり、かつ、地支方位でみると、北方グループという事になります。

この天干方位と地支方位は非常に興味深い理論で、この2つの理論を組み合わせると発展的考察が可能ですが、さすがにブログで書くと訳が分からなくなりますので、中級者以上を対象とした講義の中での説明とさせてください。

北方グループとは、五行説で分類訳をすると、北=精神の過去=知識=歴史
北=情報=ITなどの言葉が導きだされます。

つまり、戌亥天中殺は中央欠如の思考法のため、現実的な考え方が苦手であり、考え方が想像的や精神的なこと、クリティティブなこと、芸術的な事に傾いてしまう。

その質を伸ばすには、歴史あるものや、過去の智の集積を活用すること、情報化社会やIT業界などで経験を積めば大成する。となるのです。

新しいものよりも、過去のものをベースとして未来に発展させていくのが効率的な人生を構築するとなるのです。

長い文章は読みづらいと言われたので、次回は天中殺時期にやるべきこととやらない事の解釈について、少しご説明致します。

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