皆様ご存知の通り、運勢とは陰陽五行論で構築されていますので、何事もYesとNoの2つに分けながら、考えていくことが基本です。
故に、子育て方も、《苦労をさせた方が良い子供》と、《苦労をさせない方が良い子供》いう2つのパターンに分かれます。
苦労をさせた方が大きく伸びる子供
技法的には、子供の時に苦労をした方が絶対に大きく伸びる命式は、
- 天将星・天南星・天恍星
- 北方の星が龍高星・調舒星
- エネルギー指数が240以上ある者
- 子丑天中殺・辰巳天中殺・戌亥天中殺
- 生年天中殺・生月天中殺
- 大半会所有者
- 大運初旬天中殺
いつ苦労させたら良いのか?
次にいつ苦労をさせたら良いのかという問題です。
あまり小さい頃は、親は苦労を強いられますが子供は守られている場合が多く、子供にとって辛いと思うのは、12歳前後~20歳位までの間だと言われています。つまり、年代でいうと、天恍星・天南星の年齢です。昔の元服は13歳
干支が一巡する12歳を超えた頃から大人の仲間入りなので、この頃がベストなゴールデンタイムでしょう。
どのような苦労が良いのか。
そもそも、苦労とは何かを解析していきましょう。
苦労とは、苦い労力です。苦い想いをしながら、努力し続けることです。
苦いということは、甘い労力もあるのでしょうか?
緩い労力、甘い態度でも許される労力が甘い労力かもしれません。
そもそも、なぜ子供の頃に苦労をした方が良いかというと、先程の技法的条件をみて戴いてお分かりの通り、エネルギーが強いからです。
エネルギーとは、得意なものや甘いものにはあまり消化しませんが、不得意な事や嫌な事には対しては大いに消化します。
小さな石を動かすより、大きな石を動かした方が力が必要ですよね。
故に、子供の頃にエネルギーを発揮する事を身体に覚えさせておかないと、運勢が稼働しないというのです。
これについては、ギリシャ哲学でも同じようなことをアリストテレスが言っています。
ご興味ある方は、わが子にどう苦労をさせるか by アリストテレス を参照してください。
このブログは、高尾先生の算命学を守り伝えることなので、他文化との比較論は行いませんが、一般社団法人 数理暦学協会の方では様々な文化との比較を通して運命学を考察しています。
ご興味ある方は、こちらのブログを参照戴ければと思います。
エネルギーが強い人も弱い人も、必要なことは《中庸を保つ》ことです。
実は、エネルギーが強い人は簡単です。エネルギーを使えば良いのですから。
小さな石を動かさず、大きな石を動かすように頑張れば良いのです。
問題は、エネルギーが低い人の活用法です。
エネルギーが低い場合それをどう補填するかです。
鑑定士は『おたくの息子さんは、エネルギーが低いよ』と鑑定すれば任務を遂行したことになるのですが、カウンセラーはそうはいきません。
お母様方の『それでは、先生どうすれば良いのですか?』という質問に共に考え、アドバイスをする必要もあるのです。
感覚で捉えていはいけません。論理的に解析しながら伝えないと、相手も混乱しますし、気持ちがすっきりしないでしょう。
クライアントさんは、気持ちが混乱しているから訪れているのですから。
これについては、次のブログで考察していきたいと思います。
中庸という考え方は東洋でも西洋でもなされておりますが、東洋の思想を理解するためには、西洋の思想を理解することが大切で、西洋の思想を理解するためには、東洋思想を理解することが大切です。
なぜかって?
そう、陰陽理論に基づいているからです。
娘は、天将2つ、また青年期に禄存を持っています。。苦労は、12歳〜との話を読み、安心しました。というのは、占い師のよっては、幼少の頃苦労したか?と確認して、小学生までの年に、母親との絆が無い方が良いとのコメントをします。いくら苦労の運命でも、幼少の頃捻くれる、または愛情なければ、世の犯罪者の幼少期の様だと思います。最近の殺人者はその様な過去が多いとデータが出ていました。さて、中学に入ってからは、相当先取り教育で苦労と体調を崩していましたが、人間関係も男の子が怖くて気の休まる時はなかった様です。そのあと、勉強の他に、人より1つ秀でるものが欲しいこと、男の子に負けたく無かったことで、音楽に打ち込み、益々好きになり、自分を解放できる術を見つけ、ギターと歌に邁進している、中央に調舒を持つ娘です。本当に良かったとホッとしています。
お嬢様良かったですね。
太公望などは幼き時に苦労をして斉の国を創りあげたのですから、小さき時の苦労という理論も正論です。古の時代は15歳過ぎると立派な青年で、18歳には結婚して家族を持つというような時代でしたから、それより幼少となると諸先生方の理論にも大いなる理はあります。私の解釈は現在の長寿社会を規範としております。運命学的には13歳位まで家族の愛に育まれるとベースが安定しますが、幼少期の時に大変なご苦労されて一代を築く方が多いのも事実です。私は苦労の数は全員同じだけあると思っております。苦労クーポン券を早めに使われる方はその後の人生が楽になりますが、幼少期に愛情に恵まれなく、人生を恨んだりすると、苦労のクーポン券が消化されない場合もあるようです。投稿ありがとうございました。
初めまして。
最近、占いで算命学に触れ興味が湧き子どもたちを調べると、現在5歳の長男は幼少期が天将でした。
コメントを見ると、小さい時に親に育ててもらえないなどの大きな苦労をするとその後の人生が良い。と書いてあり、だからといってきつく子育てもできず悩んでいました。さらに現在私が戌亥天中殺でものすごく貧乏になる?など何かあるのでは、っととても不安になってました。
12歳からスポーツでも、勉強でも、社会的にでも苦労するように何かプラスの要因にに打ち込ませるのが良いという解釈でいいのでしょうか?
投稿に気が付かなくてすみませんでした…。
昔と違い、子供の数が少ないので、お母様が厳しく育てるのは難しいですよね。その場合は、世間に育てて戴くしかありません。故に、逆に部活の先生と相性が悪い方が君にはラッキーだよ。先輩に厳しくされることを、ありがたく思いなさいと、本人に『自分は苦労した方が運勢があがるんだ!』という事を理解させる必要はあります。
君にはパワーがあるから、だから少し苦労をした方が そのパワーが生かされるのよ。と伝えることで、めげる事なく、苦労に対しての感謝の念が生まれます。
占いでこういわれた!なんて言わない方が良いです。特に天将星の子供には…。
私が天将2つもち、母が天将1つもちです。
12-20歳の頃はともかく両親や周りの人間に振り回される日々でした。
部活1つさえまともに続けることができず、必要なときに必要なものが揃わないわで
受験すら間に合わない(協力する気がないのかというくらい)日々でした。
いま29歳ですが、ようやくその後に自分のことをして運勢をのばしたのかなという感じです。
ただ、努力をしなかったのかとよく言われてしまいます。
もう身体ぼろぼろなんですけども。
なにかお言葉あればありがたいです。
返答が非常にとても遅くなりましてすみません。
天将とは、王者の意識が強い星
お母様の世界には、王様が1人いて、
むむむさんの世界には、王様が2人います。
ご両親やまわりの人に振り回されて…とありますが、
むむむさんの中の二人の王様が、
まわりを振り回していたのかもしれません。
2人も王様がいる国にあなたは住んでいます。
そのため、その2人の王様があなたの世界で戦うのです。
これをやりたいと思う王様と、やりたくないと思う王様
2人とも王様という自我がつよいため、協力する気持ちなどないでしょう。
そんな2人の王様を御するのは、体力のない子供のあなたには大変だったことだと思います。
だから子供の頃から苦労をします。
親や周りの人のせいで苦労をしてきたように
感じるかもしれませんが、
あなたの中の二人の王様に苦労させられてきたのです。
時には疲れ切って体力を失う事もあったでしょう。
そのように、2人の王様に苦労をさせられながら成長してきたあなたは、
成人すると、ちょっとやそっとの面倒そうな人との付き合いを、
上手にこなせるようになります。
しかし、王様に振り回され、
わがまま放題、自分ばっかり苦労して…と
他人まかせにしてしまうと、
王様にあなた自身が乗っ取られることになるのです。
王様を制御するには、2つの方法があります。
自分自身が欲をもたないこと。
本体であるあなたが欲を持たなくなると、
2人の王様も落ち着いてきます。
もう一つは、2人も王様がいるのですから、
困難なことを2つ以上引き受けることです。
24歳まで苦労した人は、35歳位から運勢があがってきます。
2人の王様がそれぞれ大人になり、成長してくるからです。
以上、何か参考になればと願います。
山脇史端