算命学は物事を5つに分類する「五行理論」に基づき、
構築されております。
その中で、五本能という物があります。
簡単に言うならば、人間が生活(生存)するために
5つの本能が存在しているということです。
これは動物の世界にも当てはまります。
まず、動物であれ人間であれ、自らが生存していく為に「食わねば」なりません。
その「食う為の本能」こそが、攻撃本能であります。
次に、外敵から身を守る為の、守備本能
その次が、そういった生きていく術を学び、体得していこうとする習得本能
次に、学んだことを子どもや孫の世代、即ち次世代に伝えていこうとする伝達本能
そして最後に、引力本能というものがあります。
最後に述べた「引力本能」こそが算命学的リーダー論を述べる上で欠かせない要素になります。
人間が万物の霊長たる所以はこの「引力本能」によって、
※時・処・位によって他4つの本能を上手く使い分けることができるからです。
(※時間・場所・置かれた立場を意味する)
人間は「心」の存在、そして動きを非情に強く意識する生き物だとも言えます。
心とは何かを問い始めると、また別の道に逸れていってしまうので、
今回は、心を完全に機能させる方法について述べていきます。
心と本能の構造を図を用いて簡単にご説明致しますと
このような形になります。
つまり、引力本能を除く4つの本能が、引力本能によって心へと至るという構造です。
引力本能というのは、「一つにまとめる」といった本能であるとご説明できるかと思います。
さて、本能自体の話に逸れていってしまいましたので、
リーダー論の戻ろうかと思います。
「リーダーとはかくあるべきだ」
そのように、リーダーの概念を確立されておられる方も多いと思いますが、
今回の記事に書きます「リーダー」というのは、
「それぞれが個性を有する様々な人間を、一つにまとめ、目的・目標へと導く人間」と定義付けさせて頂きます。
人間にも五本能があるように、組織にも五本能が存在します。
引力本能により、バランスよく機能されていると言っても、
若干の強弱があるのが、個性であり人間らしさでありますから
会社であれば、
営業力のある「攻撃本能」タイプの人間
経理などで会社を守る「守備本能」タイプの人間
広報力のある「伝達本能」タイプの人間
プロジェクトを引き継いで発展させる「習得本能」タイプの人間
そして、会社であればその中心人格である社長が「引力本能」タイプの人間
というような分類分けができるのです。
さて、ここまで来ましたら、リーダーに必要な素質とは何かが明確になって来られた事だと思います。
お察しの通り、リーダーとは「引力本能」を強く有しているかどうかが大切になって来るわけです。
最初の図を組織の場合に置き換えてみると、この様な構造になるかと思います。
企業であれば、心とはつまり「理念」であります。
また、最近では「ビジョン」とも呼ぶ事が増えて参りましたが、
この理念(またはビジョン)の指し示す世界や社会を実現する為の組織こそ企業であり、
その為の活動が「働く・仕事」となります。
この組織体がバランスよく機能し、そのビジョンへと向かっていくために
リーダーは「引力本能」を強く有するものとしての力量が問われるわけです。
経営の世界に名を残した経営者たちに
この「引力本能」を強く有する方々が多く見受けられます。
「引力本能」の高め方についてはまた後日ブログにてお書きしたいと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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