貫索星とは何か、一言で表すと、
「垂直思考型」。
陰陽五行理論で区分けすると、
陽の木性であり、
十干で符号させると「甲」と同じカテゴリー。
「甲」は、空間イメージでいうと、「樹木」であり
樹木とは、しっかりとした根を張ることで、
上へ上へと上昇していく。
逆に言えば、根が張っていないと、
いつまで立っても不安定で、
人生に不安が付きまとう。
それでは、その「根」はどこに張るかというと、
「土」に張る。
つまり、
現実的な環境が安定していないと根が張れない、
廻りから信頼されていないと根が張れない。
陰陽五行を用いると、
そのように解釈します。
算命学の教科書には、
貫索星とは、
「頑固」「自我心」「独立心」とあります。
つまり、それは、どういうことか!
私たち算命学カウンセラーは、
ひとに優しい言葉で
その人の心を優しくする言葉で、
伝えることが仕事です。
難しい言葉はひとの心を固くするだけ。
そのため、出来るだけわかりやすい言葉で
伝えていきます。
貫索星の所有者とは、
「自分とは何か」という意識の強い人
「チームプレーより、
ひとりで黙々と行った方が
気持ちが安定する人」
「一人で黙々と行う事って、何かありますか?」
「自分の事を、どういう人物だと思っていますか?」
「今の仕事の目標地点が、明確ですか?」
というように話かけていきながら、
一緒に答え見出していきます。
貫索星所有者は
「ぶっきらぼうで
不器用な人が多い」ことも特徴です。
そのため、周りから誤解させることも多く、
孤立化していく人も多いようです。
兄弟が多い環境で育てば、
孤立化が許されない環境が自然に与えらえるため、
バランスが取れて、
集団との付き合い方を学べるのですが、
少子化の時代、核家族の時代、
オンラインやネットワークが発達した時代、
ひとりで黙々と生きることが
許される環境で成長すると、
バランスがとれずに、
貫索星の質
自立な性格、自分一人で大丈夫!と
思い込んでしまう性格は強まると思うのです。
しかし、人間は、一人では
どうやっても生きていけません。
特に今のように多様化した社会では、
コンビニもあるし、ネット通販もあるし、
大丈夫なように思うかもしれませんが、
「生きる」とはそんな生易しいものではないのです。
貫索星は、守備本能が強く、
平和を愛し、動乱を嫌う性格なので、
「急激な環境変化に弱い」
「現状を固守したい」という性格です。
そのため、動乱の時代、
平和がバランスを崩した時代を苦手とするため、
現状を維持しようと固執する質が、逆に強まります。
それでは、これからの時代、
貫索星はどう生きたらよいのか。
それには、その性格の最大の特徴である
「垂直思考型」という質を生かすこと。
「垂直思考」とは何か。
根を張り、上を目指す思考法。
与えらえた枠の中で、物事を真っすぐに捉える思考法。
どういうことかというと、
「AだからBであり、すなわちCである」
というように、
順番で答えを導き出す考え方です。
つまり、
貫索星の人物には、「筋道を通して」
一つずつ納得させながら、
伝えなければなりません。
今までの日本の教育は、垂直思考法でしたから、
日本人が
自然に身についている考え方でもあったため、
日本をより豊かな国へと創りあげてきた社会では
この「筋道を通した」考え方は、
社会の規範だったので、
貫索星は優位だったかもしれません。
しかし、左脳型の思考法なため、
不得意なことは、
新しい斬新な発想力が生じないこと。
右脳的発想が弱いこと。
時代がどうなるか分からない
これからの時代、
不透明な時代とは、霞がかった世界なので、
そうした世界を前に進むには、
右脳的発想力が大切です。
貫索星は、物事を垂直にしか捉えられないので、
柔軟性に乏しいところがある。
そのため、方向性を見失いやすいので、
慌てずゆっくりと、
背筋をピンとしながらも、
こころは柔軟に保ちながら、歩んでいきましょう。
言志四録の第71条に、
諫を聞く者は、固と須らく虚懐なるべし。
諫を進むる者も亦須らく虚懐なるべし。
という言葉があります。
ひとの意見は、素直に聞き入れること。
そして、ひとに意見するときも、
素直に無心の気持ちで行うこと。
但し、
第70条
凡そ、人を諫めんと欲するには、唯だ一団の誠意、
言に溢るる有るのみ。
荀も一忿疾の心を挟まば、諫めは決して入らじ。
ひとに意見を言う時は、腹を立てたり、
自分に有利かどうか計算したりしてはダメで、
相手の事を思いやって情熱を持って話かけること。
この言葉を、貫索星の皆様に送ります。
最後までお読み下さり
ありがとうございました。
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