龍高星/創造

龍とは何か。

龍高星とは「龍が高い」、龍が高く飛翔する、
それはどういう意味なのか。
そもそも龍とは何なのか?

「龍」について考察し、龍高星(創造)の性格を紐解きます。

中国では、龍は皇帝のシンボルです。
なぜ皇帝のシンボルになったのか?
鳳凰や麒麟ではダメだったのか!

黄河文明における「王」の存在は、
天地人を結ぶ人間の代表という意味になります。
つまり、自分は天から選ばれし帝であるゆえに、
人民は自分に従うべしという、
中央集権制度の中核になすのが、「皇帝」の存在でした。

古代人の気持ちになってみましょう。
人が生きるには、水は必要不可欠です。
しかし恵みの水は時として、水害という凶器にもなります。

つまり、水とは、天から与えられる
褒美でもあり、罰でもある、賞罰です。
故に、皇帝の徳がなくなれば、水害や干ばつが起き、
王朝の交代を正当化する易姓革命が行われました。

この「賞罰之柄」の所有者、
水をコントロールする力のあるこそ、王になり、故に王朝が成立し、国家権力になったのです。

黄河は、河の形を大きく変える程の氾濫を繰り返す大河です。
政治の「治」とは、水を治める儀礼が語源。

黄河の氾濫や水害を治める程の力のある者なら、
人間同士の争いごとの解決など簡単だろう、とし、リーダーとして認めたのでしょう。

史記の「夏本紀」には、大洪水が度々村落を遅い、
人々が大いに困窮した様子が描かれています。
そこで、禹は治水事業に失敗した父の後を継ぎ、
舜に推挙されて、黄河の治水にあたりました。
苦心の末、治水に成功したため、禹は人々の信認を集め、
中国最初の王朝である夏王朝を建国しました。

「禹」という甲骨文字は、二匹の蛇から構成されており、
治水に功績のあった禹王を、蛇の化身である龍とし、
黄河文明最初の王朝、夏王朝は、
龍王が興した国ということから、
龍は皇帝のシンボルになったのです。

竜は龍の略語でもあり古語です。
字形は竜の方が、イメージしやすいかもしれません。
黄河そのものを、竜ともいいます。

龍は通常は泥沼に棲息していて、
天帝から呼ばれると、
天空へと飛翔する幻の聖獣です。
飛翔する際、その啼き声によって雷雲や嵐を呼び、
竜巻となり天空に昇り飛翔するので、
雷は龍の鳴き声でもあります。

古来より、龍の棲息する沼地に祈祷を捧げ、干ばつの雨乞いを行いました。
時には龍を怒らせることで沼から追い立て、雨雲を呼び寄せるといいます。

普段は沼地にじっと棲息しており、
時期に招じて天へと飛翔する、
天地人を繋ぐ、三次元を制する聖獣です。

龍高星/創造とは何か。

龍高星(創造)所有者は、三次元空間が活躍の場となります。
三次元を、体感的に動き廻るのが龍高星/創造であり、
思考的に動き廻るのが玉堂星/高尚です。

算命学の言葉は、故高尾義政文学博士が命名されました。
算命という言葉自体、前漢時代に成立された「三命」という概念、
明時代に編纂された、三命通會を由来していると思われます。
龍高星は、四柱推命では「偏印」に該当、この言葉に、
文学的及び哲学的意味を加えることで、「龍高星」と命名されました。

一般社団法人数理暦学協会は、
人物解析プロファイリング技術としてこの知識を用いるため、
「創造」という言葉に置き換えて用いています。

龍高星とは、龍のごとく、
天地人を繋ぐことが役割の性格です。

地の理だと、固定概念や偏見などに拘束されてしまいます。
そこに天の理を付加することで、
人間社会の固定概念や体制的思考など、意味をなさなくなるのです。

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」

「虫の目」とは、細かい事を複眼を用いて、様々な角度から捉えること。
「鳥の目」とは、俯瞰的に全体を把握すること。
「魚の目」とは、潮の流れを捉える、時代の動きを読み解く動体視力。

これを、過去・現在・未来の捉え方にも、用いてみましょう。
過去の事象は、虫の目を用いて、詳細に分析して今に繋げる。
今起きていることは、全体俯瞰の視点で捉え、広い視野で見据える。
そして未来に何が起きるか、魚の目でその潮流を捉えていく。

三次元的視点とは、
過去・現在・未来、
天の理、地の理、人の理、
虫の目、鳥の目、魚の目。
どの方法でも構いません。
全てにおいて、3つの視点を用いることで捉える考え方です。
それこそが、龍の思考法、帝王の思考的視野、リーダー思考であるのです。

それではなぜ、
禹王の父は治水に失敗したのでしょうか。
禹王の父は、自然の理に背いて河川をせき止め、
山を崩し、沢を埋めようとしたからだといいます。

つまり、禹王の父は、それまでの固定概念や既成理論から脱却できず、失敗しました。

禹王は固定概念に囚われず、
天の理、自然の摂理で物事を捉えなおし、
人の理、そこに住む人々のことを考え、
多くの生物を傷害しないように細かく配慮し、
地の理、河川の勢いを助けて、水を疎通させたとあります。

真の創造力とは、三次元視点、
立体的視点で思考する構成力であり、
二次元視点、物事を破壊して生み出す力ではないのです。

格物致知

最後に、龍高星所有者の指針となる言葉として、「格物致知」という言葉を捧げます。

算命学は占術だと考えるのは狭義的考え方です。

南宋時代に東洋思想のルネッサンス運動が起こり、
古代中国思想の再構築が行われました。

エポック的なものとして、朱子学の登場があります。
朱子学とは、
諸子百家の時代に誕生した儒教を、
朱熹が編纂した新儒学で、
それまで五経で展開されてきた儒教を、
四書五経と再構築されました。
それまで中国土着思想だった儒教が、東アジア全体に分布された世界思想になったのも、この朱子学以降になります。

この時、新たに付け加えられた
四書の筆頭にあげられる書が「大学」です。
その大学の根幹理論に、格物致知という概念があります。

格物致知とは、体験することによって初めて、
物事の道理や本質が分かり、
知識や情報は生きる力になるという考え方です。

算命学の書籍には、龍高星(創造)は、「知恵」「改革」「離別」「放浪」という意味があると記載されていいますが、

単に、
「故郷を離れて、放浪した方が成功する」という意味ではありません。
知識を深めるために、固定概念から脱却し、
様々な体験をすることで、
三次元から捉えることが出来るようになり、
それにより創造性が強まり、
成功を引き寄せるというのが大義であり、

その前提には知識の蓄積があります。

知識の習得のためには、龍が沼地で身を潜めているように、
泥沼での、地道な修行が必要になります。
故に、この言葉から「忍耐」という言葉が生じているのです。

禹王も、彼が単独で成し得た偉業ではありません。
禹王の父親が何年も失敗を重ねてきたのを、
息子として、側で見てきたからこそ、
固定概念を捨て去り、三次元的物事の発想が出来たのでしょう。

つまり、忍耐強く知識や実力を養成する、
これが前提条件になります。

そして、時期がきたら、天命が下る、
天下に役立つ志と、
龍雲が起こる、つまりその時期が来ると、
華やかに天へと飛翔する。

その際は、大騒ぎして、華やかに行った方がより良し。

天へと飛翔しながら、
世の中を鳥の目(竜の眼)で大局から捉え、
更なる経験を積み、格物致知を実行する。

これが、龍高星のサクセスストーリーになります。

故に、故郷にいながらでもITを駆使し、
情報や知恵や実力を養成し、
公共交通手段を使えって、
好きな時に、どこの地域へも飛翔することは可能です。

「龍高星なのですが、実家暮らしなので、
一生運勢は上がらないと言われました。どうすれば良いでしょうか。」
という質問は、ナンセンスという意味もお分かりいただけたかと思います。

逆に、海外に赴任しても、日本人社会にどっぷり浸かっていては、
知識の集積・三次元的思考・固定概念の脱却が成されない限り、
この性格の良さは生かされません。

龍高星(創造)は、様々な事象から、エネルギーを吸収します。
受信体としての感度が良いため、思考に構造性がないと情報が錯乱し、
「何をしたら良いのか分からない人」になってしまう恐れがあるのです。

だからこそ、地道な知識の集積を忍耐して行い、
頭の中に情報を整理する情報棚、
構造的思考力を養っておくことが大切になります。

その上で、固定概念に縛られることなく、
体験しながらその理を深め、
人々の生活に役立つことは何か、
自然との共生とは何か、
時流に合わせるとどうなるかという視点から、創造する。

これこそが、龍高星(創造)所有者が、
龍の如く、高みに飛翔する成功へのアドバイスでもあり、
万人にとりましても、創造力を養う際のアドバイスになるでしょう。

地道な努力と、思いきった天への飛翔。
その姿こそが、人々が思い描く理想のクリエーターではないでしょうか。

山脇史端

 

最後までお読み下さり
ありがとうございました。

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コメント

    • 岡田 雫
    • 2020年 11月 01日

    今回も大変勉強になりました。

    龍の如く…
    私はまだ潜龍ですが、いつか飛龍となれる日を夢見て、
    日々精進して参ります。

    有難う御座いました。

      • 協会管理者
      • 2020年 11月 03日

      いや、そう自ら仰る方は、すでに躍龍まで至り、飛龍の実力をお持ちだと思いますよ。
      何も、飛龍になればよいというのではなく、岡田さんが仰る通り、飛龍になれる日を夢見て、躍龍であり続けることが、運命を落とさないコツだと思っております。

    • 岡田 雫
    • 2020年 11月 03日

    ご返信有難う御座います。
    躍龍であり続けること…肝に銘じます。

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